〔会計不正調査報告書を読む〕
【第70回】
大豊建設株式会社
「不正支出問題に関する第三者委員会調査報告書(平成30年2月2日付)」
税理士・公認不正検査士(CFE)
米澤 勝
【第三者委員会の概要】
〔適時開示〕
- 2017(平成29)年12月8日
「弊社事業所における不正取引に関するお知らせ」 - 同年12月19日
「第三者委員会設置に関するお知らせ」
〔第三者委員会〕
【委員長】
坂井 一郎(弁護士)
【委 員】
町野 静(弁護士)
河江 健史(公認会計士)
他に、調査補助者として、弁護士1名と税理士2名が参加し、業務用PCの調査はPwCビジネスアシュアランス合同会社に委嘱している。
〔調査期間〕
2017(平成29)年12月19日から2018(平成30)年2月2日まで
〔調査の目的〕
① 当該不正取引に関する事実関係調査および原因究明
② その他同種事項の有無の調査
③ 再発防止策の検討・提言
④ その他、第三者委員会が必要と認めた事項
〔適時開示(調査結果)〕
- 2018(平成30)年2月2日
「第三者委員会の調査結果に関するお知らせ」
【大豊建設株式会社の概要】
大豊建設株式会社(以下「大豊建設」と略称する)は、昭和24(1949)年設立の土木建築工事業者。国内外に8社の関係会社を有する。連結売上高143,613百万円、経常利益10,131百万円、従業員数1,163名(数字はいずれも平成29年3月期)。本店所在地は東京都中央区。東京証券取引所1部上場。
【調査報告書の概要】
1 調査に至る経緯
平成29年9月6日、大豊建設代表取締役社長大隅健一(以下「大隅社長」と略称する)宛に、以下の内容が記された匿名の投書が届いたため、調査を行ったところ、流出した資金の一部が、当時の大豊建設代表取締役会長水島久尾(以下「水島元会長」と略称する)に還流された疑いが生じた。
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