〔会計不正調査報告書を読む〕
【第126回】
アジャイルメディア・ネットワーク株式会社
「第三者委員会調査報告書(2022年4月11日付)」
税理士・公認不正検査士(CFE)
米澤 勝
【アジャイルメディア・ネットワーク株式会社第三者委員会の概要】
〔適時開示〕
- 2022年2月1日
「第三者委員会の設置及び2021年12月期決算発表の延期に関するお知らせ」
〔第三者委員会〕
【委員長】
氏原 隆弘(弁護士/あたご法律事務所)
【委 員】
萩原 園子(弁護士/渡部総合法律事務所)
松澤 公貴(公認会計士・税理士・公認不正検査士/松澤綜合会計事務所)
【補助員】
徳重 雅也(弁護士/あたご法律事務所)
松﨑 大樹(弁護士/あたご法律事務所)
その他公認会計士5名
〔調査期間〕
2022年2月1日から同年4月11日まで
〔第三者委員会の目的〕
(1) 本件事案にかかる事実関係調査及び原因究明
(2) 上記以外で元役員が関与した過去の取引の調査
(3) 本件事案の調査結果に基づく、財務諸表への影響についての試算
(4) 再発防止策の検討・提言
(5) その他、第三者委員会が必要と認めた事項
〔調査結果〕
- 2022年4月11日
「第三者委員会の調査報告書の公表について」 - 同年5月11日
「過年度の有価証券報告書等の訂正報告書の提出及び決算訂正の概要に関するお知らせ」
【アジャイルメディア・ネットワーク株式会社の概要】
アジャイルメディア・ネットワーク株式会社(以下「AMN」と略称する)は、2007(平成19)年2月設立。インターネットによる広告配信代理、情報提供サービスを主たる事業とする。連結売上高632百万円、連結経常損失96百万円、従業員数60人(いずれも、2021年12月期実績)。東京証券取引所グロース上場。本店所在地は東京都港区。会計監査人は、2020年12月期まで、有限責任監査法人トーマツ東京事務所。2021年3月26日にかなで監査法人が会計監査人に就任するが、2022年3月4日に辞任し、代わりに監査法人アリアが就任している。なお、提出期限を大幅に遅れて5月11日に提出された2021年12月期の有価証券報告書については、監査法人アリアが監査報告書を作成している。本連載【第117回】は、AMNが2021年5月17日付で設置した第三者委員会(以下「第一次調査委員会」と略称する)の「最終調査報告書」の内容を分析するとともに、同年8月19日に発出された、東京証券取引所による「改善報告書の徴求及び公表措置」及びこれを受けてAMNが提出した「改善報告書」までを対象としている。
この記事全文をご覧いただくには、プロフェッションネットワークの会員(プレミアム
会員又は一般会員)としてのログインが必要です。
通常、Profession Journalはプレミアム会員専用の閲覧サービスですので、プレミアム
会員のご登録をおすすめします。
プレミアム会員の方は下記ボタンからログインしてください。
プレミアム会員のご登録がお済みでない方は、下記ボタンから「プレミアム会員」を選択の上、お手続きください。