公開日: 2023/11/16 (掲載号:No.544)
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〔会計不正調査報告書を読む〕 【第148回】東テク株式会社「特別調査委員会調査報告書(公表版)(2023年6月29日付)」

筆者: 米澤 勝

〔会計不正調査報告書を読む〕

【第148回】

東テク株式会社

「特別調査委員会調査報告書(公表版)(2023年6月29日付)」

 

税理士・公認不正検査士(CFE)
米澤 勝

 

【東テク株式会社特別調査委員会の概要】

〔適時開示〕

〔特別調査委員会の構成〕

【委員長】

足立 学(弁護士/東京富士法律事務所)

【委 員】

廣瀬 正剛(弁護士/東京富士法律事務所)

井上 寅喜(公認会計士/株式会社アカウンティング・アドバイザリー)

【調査補助者等】

東京富士法律事務所

山田祥恵(弁護士)、池田佳菜子(弁護士)

株式会社アカウンティング・アドバイザリー

長谷川直彦(公認会計士)、齋藤哲(公認会計士)、平井太(弁護士)

デジタル・フォレンジック:株式会社foxcale

代表取締役宮下敦士、小池赳司(公認会計士)、福田昌志ほか10名

〔調査期間〕

2023年5月10日から6月28日まで

〔特別調査委員会調査の目的〕

(1) 本件不適切取引にかかる事実関係の調査

(2) 本件不適切取引に類似する事象の有無の調査

(3) 上記(1)及び(2)の財務諸表への影響額の算定

(4) 上記(1)及び(2)の原因分析と再発防止策の提言

(5) その他、当委員会が必要と認めた事項

〔調査結果〕

 

【東テク株式会社の概要】

東テク株式会社(以下「東テク」と略称する)は、1955年7月設立。設立時の社名は東京機工株式会社。1986年現商号に変更。計装事業(※1)、エネルギー事業及び設備機器販売事業を主たる事業とし、国内7社、海外5社の連結子会社を有している。連結売上126,696百万円、経常利益8,172百万円、資本金1,857百万円。従業員数2,505名(2023年3月期連結実績)。本店所在地は東京都中央区。東京証券取引所プライム市場上場。会計監査人は、EY新日本有限責任監査法人東京事務所。

(※1) 計装事業とは、「建物全体を監視・制御・計測するさまざまな機器とネットワークで結んで施設環境管理サービスを提供」することである(東テク株式会社ホームページ参照)。

不適切な取引が発覚した連結子会社の東テク電工株式会社(以下「東テク電工」と略称する)は、1972年11月、現・東テク電工代表取締役社長の尾髙功将氏(報告書上の表記は「D社長」。以下「尾髙東テク電工社長」と略称する)の父親により設立された。設立時の社名は尾髙電工株式会社。東テクは、2008年2月に尾髙電工株式会社の全株式を取得して完全子会社とした。当該株式譲渡に当たり、当面の間、尾髙功将氏を東テク電工の代表取締役社長とする旨が確認され、それ以降も本報告書提出時点まで一貫して、尾髙功将氏が東テク電工の代表取締役社長を務めていた。2012年、尾髙電工株式会社から現在の東テク電工株式会社に商号変更。京葉地区での電気設備工事の設計・施工等を主たる事業とする。売上高1,001百万円、経常利益36百万円、資本金100百万円(2022年3月期実績)。従業員数19名。本店所在地は、千葉県千葉市。

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〔会計不正調査報告書を読む〕

【第148回】

東テク株式会社

「特別調査委員会調査報告書(公表版)(2023年6月29日付)」

 

税理士・公認不正検査士(CFE)
米澤 勝

 

【東テク株式会社特別調査委員会の概要】

〔適時開示〕

〔特別調査委員会の構成〕

【委員長】

足立 学(弁護士/東京富士法律事務所)

【委 員】

廣瀬 正剛(弁護士/東京富士法律事務所)

井上 寅喜(公認会計士/株式会社アカウンティング・アドバイザリー)

【調査補助者等】

東京富士法律事務所

山田祥恵(弁護士)、池田佳菜子(弁護士)

株式会社アカウンティング・アドバイザリー

長谷川直彦(公認会計士)、齋藤哲(公認会計士)、平井太(弁護士)

デジタル・フォレンジック:株式会社foxcale

代表取締役宮下敦士、小池赳司(公認会計士)、福田昌志ほか10名

〔調査期間〕

2023年5月10日から6月28日まで

〔特別調査委員会調査の目的〕

(1) 本件不適切取引にかかる事実関係の調査

(2) 本件不適切取引に類似する事象の有無の調査

(3) 上記(1)及び(2)の財務諸表への影響額の算定

(4) 上記(1)及び(2)の原因分析と再発防止策の提言

(5) その他、当委員会が必要と認めた事項

〔調査結果〕

 

【東テク株式会社の概要】

東テク株式会社(以下「東テク」と略称する)は、1955年7月設立。設立時の社名は東京機工株式会社。1986年現商号に変更。計装事業(※1)、エネルギー事業及び設備機器販売事業を主たる事業とし、国内7社、海外5社の連結子会社を有している。連結売上126,696百万円、経常利益8,172百万円、資本金1,857百万円。従業員数2,505名(2023年3月期連結実績)。本店所在地は東京都中央区。東京証券取引所プライム市場上場。会計監査人は、EY新日本有限責任監査法人東京事務所。

(※1) 計装事業とは、「建物全体を監視・制御・計測するさまざまな機器とネットワークで結んで施設環境管理サービスを提供」することである(東テク株式会社ホームページ参照)。

不適切な取引が発覚した連結子会社の東テク電工株式会社(以下「東テク電工」と略称する)は、1972年11月、現・東テク電工代表取締役社長の尾髙功将氏(報告書上の表記は「D社長」。以下「尾髙東テク電工社長」と略称する)の父親により設立された。設立時の社名は尾髙電工株式会社。東テクは、2008年2月に尾髙電工株式会社の全株式を取得して完全子会社とした。当該株式譲渡に当たり、当面の間、尾髙功将氏を東テク電工の代表取締役社長とする旨が確認され、それ以降も本報告書提出時点まで一貫して、尾髙功将氏が東テク電工の代表取締役社長を務めていた。2012年、尾髙電工株式会社から現在の東テク電工株式会社に商号変更。京葉地区での電気設備工事の設計・施工等を主たる事業とする。売上高1,001百万円、経常利益36百万円、資本金100百万円(2022年3月期実績)。従業員数19名。本店所在地は、千葉県千葉市。

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連載目次

会計不正調査報告書を読む

第1回~第150回 ※クリックするとご覧いただけます。

第151回~

筆者紹介

米澤 勝

(よねざわ・まさる)

税理士・公認不正検査士(CFE)

1997年12月 税理士試験合格
1998年2月 富士通サポートアンドサービス株式会社(現社名:株式会社富士通エフサス)入社。経理部配属(税務、債権管理担当)
1998年6月 税理士登録(東京税理士会)
2007年4月 経理部からビジネスマネジメント本部へ異動。内部統制担当
2010年1月 株式会社富士通エフサス退職。税理士として開業(現在に至る)

【著書】

・『新版 架空循環取引─法務・会計・税務の実務対応』共著(清文社・2019)

・『企業はなぜ、会計不正に手を染めたのか-「会計不正調査報告書」を読む-』(清文社・2014)

・「企業内不正発覚後の税務」『税務弘報』(中央経済社)2011年9月号から2012年4月号まで連載(全6回)

【寄稿】

・(インタビュー)「会計監査クライシスfile.4 不正は指摘できない」『企業会計』(2016年4月号、中央経済社)

・「不正をめぐる会計処理の考え方と実務ポイント」『旬刊経理情報』(2015年4月10日号、中央経済社)

【セミナー・講演等】

一般社団法人日本公認不正検査士協会主催
「会計不正の早期発見
――不正事例における発覚の経緯から考察する効果的な対策」2016年10月

公益財団法人日本監査役協会主催
情報連絡会「不正会計の早期発見手法――監査役の視点から」2016年6月

株式会社プロフェッションネットワーク主催
「企業の会計不正を斬る!――最新事例から学ぶ,その手口と防止策」2015年11月

 

関連書籍

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