〔会計不正調査報告書を読む〕
【第84回】
株式会社日住サービス
「第三者委員会報告書(平成31年1月31日付)」
税理士・公認不正検査士(CFE)
米澤 勝
【第三者委員会の概要】
〔適時開示〕
- 2018(平成30)年12月28日
「第三者委員会設置に関するお知らせ」
〔第三者調査委員会〕
【委員長】
山口 利昭 (弁護士・公認不正検査士)
【委 員】
渋谷 元宏 (弁護士・公認不正検査士)
立川 正人(公認会計士・公認不正検査士)
調査補助者として、デロイトトーマツファイナンシャルアドバイザリー合同会社所属の公認会計士・公認不正検査士1名、公認会計士2名、公認不正検査士2名、その他7名を選任している。
〔調査期間〕
2018(平成30)年12月28日から2019(平成31)年1月30日まで
〔調査の目的〕
① 本件嫌疑に関する事実関係の調査
② 類似事案の有無に関する調査
③ ①および②に問題点がある場合の原因分析
④ 本件嫌疑への関与者の有無に関する調査
⑤ 上記を踏まえた再発防止策の検討・提言
⑥ その他、当委員会が必要と認めた事項
〔適時開示(調査結果)〕
- 2019(平成31)年1月31日
「第三者委員会の調査結果に関するお知らせ」 - 同年2月22日
「第三者委員会報告書を受けて当社の対応方針等に関するお知らせ」
【株式会社日住サービスの概要】
株式会社日住サービス(以下「日住サービス」と略称する)は、1968(昭和51)年1月設立。設立当時の社名は、株式会社日本住宅流通サービス(昭和59年3月に現商号に変更)。不動産売買・賃貸仲介事業を中心に、近畿圏(京阪神エリア)で不動産事業を行っている。資本金1,568百万円、売上高8,594万円、経常利益481百万円、従業員数342名(数字はいずれも平成30年12月期)。本店所在地は大阪市北区。東京証券取引所2部上場。
【調査報告書の概要】
1 第三者委員会設置の経緯
日住サービス第三者委員会(以下「委員会」と略称する)による報告書(以下「報告書」と略称する)から、日住サービス前取締役経理部長三河大氏(以下、報告書の表記に従って「X氏」と略称する)による不正が発覚するまでの経緯を、2018年9月以降、時系列に沿ってまとめておきたい(報告書p.43以下「X氏の不正発覚に至る具体的な経緯」より抜粋)。
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