公開日: 2023/02/16 (掲載号:No.507)
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〔会計不正調査報告書を読む〕 【第138回】株式会社KADOKAWA「ガバナンス検証委員会調査報告書(公表版)(2023年1月23日付)」「ガバナンス検証委員会調査報告書(要約版)(2023年1月23日付)」

筆者: 米澤 勝

〔会計不正調査報告書を読む〕

【第138回】

株式会社KADOKAWA

「ガバナンス検証委員会調査報告書(公表版)(2023年1月23日付)」「ガバナンス検証委員会調査報告書(要約版)(2023年1月23日付)」

 

税理士・公認不正検査士(CFE)
米澤 勝

 

【株式会社KADOKAWAガバナンス検証委員会の概要】

〔適時開示〕

〔ガバナンス検証委員会〕

【委員長】

中村 直人(弁護士、中村・角田・松本法律事務所)

【委 員】

國廣 正(弁護士、国広総合法律事務所)

山田 和彦(弁護士、中村・角田・松本法律事務所)

鵜浦 博夫(社外取締役 2021年6月就任)

ジャーマン・ルース マリー(社外取締役 2020年6月就任)

ほかに、松下隼人(弁護士 中村・角田・松本法律事務所)、大野徹也(弁護士・公認不正検査士 霽月法律事務所)、五味裕子弁護士、池田晃司弁護士、牧野輝暁弁護士(国広総合法律事務所)が調査を担当するとともに、デジタルフォレンジックは株式会社KPMG FASが担当した。

〔調査期間〕

2022年10月5日から2023年1月22日まで

〔ガバナンス検証委員会の任務〕

(1) 一連の贈賄問題(本件)に関する事実関係の調査

(2) 本件を生じさせたKADOKAWAのガバナンス、内部統制に関する原因の究明

(3) 再発防止策の提言

〔調査結果〕

 

【株式会社KADOKAWAの概要】

株式会社KADOKAWA(以下「KADOKAWA」と略称する)は、2014(平成26)年10月、当時の株式会社KADOKAWAと株式会社ドワンゴの共同持株会社として設立。設立時の社名は株式会社KADOKAWA・DWANGO。2019年7月に連結子会社であった株式会社KADOKAWAのすべての事業を吸収分割によって承継するとともに、現商号に変更。出版事業、映像事業、ゲーム事業及びWebサービス事業などを主たる事業とする。売上高221,208百万円、経常利益20,213百万円、資本金40,624百万円。従業員数5,349名(2022年3月期連結実績)。本店所在地は東京都千代田区。東京証券取引所プライム市場上場。会計監査人はEY新日本有限責任監査法人東京事務所。

 

【ガバナンス検証委員会による調査報告書の概要】

1 外部弁護士による危機管理委員会の設置と調査報告

KADOKAWAは、2022年8月上旬、東京2020オリンピック・パラリンピック(東京五輪)に関連する贈賄疑惑により、上級幹部を含む複数の関係者が東京地方検察庁特別捜査部による任意の事情聴取を受けたことを契機として、外部の弁護士のみで構成される危機管理委員会を設置し、贈賄疑惑に関する調査を行った。

調査結果の要旨は次のとおりであった。

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〔会計不正調査報告書を読む〕

【第138回】

株式会社KADOKAWA

「ガバナンス検証委員会調査報告書(公表版)(2023年1月23日付)」「ガバナンス検証委員会調査報告書(要約版)(2023年1月23日付)」

 

税理士・公認不正検査士(CFE)
米澤 勝

 

【株式会社KADOKAWAガバナンス検証委員会の概要】

〔適時開示〕

〔ガバナンス検証委員会〕

【委員長】

中村 直人(弁護士、中村・角田・松本法律事務所)

【委 員】

國廣 正(弁護士、国広総合法律事務所)

山田 和彦(弁護士、中村・角田・松本法律事務所)

鵜浦 博夫(社外取締役 2021年6月就任)

ジャーマン・ルース マリー(社外取締役 2020年6月就任)

ほかに、松下隼人(弁護士 中村・角田・松本法律事務所)、大野徹也(弁護士・公認不正検査士 霽月法律事務所)、五味裕子弁護士、池田晃司弁護士、牧野輝暁弁護士(国広総合法律事務所)が調査を担当するとともに、デジタルフォレンジックは株式会社KPMG FASが担当した。

〔調査期間〕

2022年10月5日から2023年1月22日まで

〔ガバナンス検証委員会の任務〕

(1) 一連の贈賄問題(本件)に関する事実関係の調査

(2) 本件を生じさせたKADOKAWAのガバナンス、内部統制に関する原因の究明

(3) 再発防止策の提言

〔調査結果〕

 

【株式会社KADOKAWAの概要】

株式会社KADOKAWA(以下「KADOKAWA」と略称する)は、2014(平成26)年10月、当時の株式会社KADOKAWAと株式会社ドワンゴの共同持株会社として設立。設立時の社名は株式会社KADOKAWA・DWANGO。2019年7月に連結子会社であった株式会社KADOKAWAのすべての事業を吸収分割によって承継するとともに、現商号に変更。出版事業、映像事業、ゲーム事業及びWebサービス事業などを主たる事業とする。売上高221,208百万円、経常利益20,213百万円、資本金40,624百万円。従業員数5,349名(2022年3月期連結実績)。本店所在地は東京都千代田区。東京証券取引所プライム市場上場。会計監査人はEY新日本有限責任監査法人東京事務所。

 

【ガバナンス検証委員会による調査報告書の概要】

1 外部弁護士による危機管理委員会の設置と調査報告

KADOKAWAは、2022年8月上旬、東京2020オリンピック・パラリンピック(東京五輪)に関連する贈賄疑惑により、上級幹部を含む複数の関係者が東京地方検察庁特別捜査部による任意の事情聴取を受けたことを契機として、外部の弁護士のみで構成される危機管理委員会を設置し、贈賄疑惑に関する調査を行った。

調査結果の要旨は次のとおりであった。

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連載目次

会計不正調査報告書を読む

第1回~第150回 ※クリックするとご覧いただけます。

第151回~

筆者紹介

米澤 勝

(よねざわ・まさる)

税理士・公認不正検査士(CFE)

1997年12月 税理士試験合格
1998年2月 富士通サポートアンドサービス株式会社(現社名:株式会社富士通エフサス)入社。経理部配属(税務、債権管理担当)
1998年6月 税理士登録(東京税理士会)
2007年4月 経理部からビジネスマネジメント本部へ異動。内部統制担当
2010年1月 株式会社富士通エフサス退職。税理士として開業(現在に至る)

【著書】

・『新版 架空循環取引─法務・会計・税務の実務対応』共著(清文社・2019)

・『企業はなぜ、会計不正に手を染めたのか-「会計不正調査報告書」を読む-』(清文社・2014)

・「企業内不正発覚後の税務」『税務弘報』(中央経済社)2011年9月号から2012年4月号まで連載(全6回)

【寄稿】

・(インタビュー)「会計監査クライシスfile.4 不正は指摘できない」『企業会計』(2016年4月号、中央経済社)

・「不正をめぐる会計処理の考え方と実務ポイント」『旬刊経理情報』(2015年4月10日号、中央経済社)

【セミナー・講演等】

一般社団法人日本公認不正検査士協会主催
「会計不正の早期発見
――不正事例における発覚の経緯から考察する効果的な対策」2016年10月

公益財団法人日本監査役協会主催
情報連絡会「不正会計の早期発見手法――監査役の視点から」2016年6月

株式会社プロフェッションネットワーク主催
「企業の会計不正を斬る!――最新事例から学ぶ,その手口と防止策」2015年11月

 

関連書籍

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公認会計士 山岡信一郎 著

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EY新日本有限責任監査法人 編

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