公開日: 2024/07/11 (掲載号:No.577)
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〔会計不正調査報告書を読む〕 【第157回】株式会社エコノス「特別調査委員会調査報告書(2024年6月25日付)」

筆者: 米澤 勝

〔会計不正調査報告書を読む〕

【第157回】

株式会社エコノス

「特別調査委員会調査報告書(2024年6月25日付)」

 

税理士・公認不正検査士(CFE)
米澤 勝

 

【株式会社エコノス特別調査委員会の概要】

〔適時開示〕

〔特別調査委員会の構成〕

【委員長】

木下 均(公認会計士、監査法人銀河)

【委 員】

神戸 俊昭(弁護士、弁護士法人神戸・万字・福田法律事務所)

寺田 昌人(公認会計士、社外取締役)

藤永 至高(常勤社外監査役)

石川 信行(公認会計士、社外監査役)

〔調査期間〕

2024年5月17日から6月25日まで

〔調査の目的・委嘱事項〕

  • 社員による架空仕入(これによる現金の不正取得)及び在庫商品の不正取得(以下、「本件事案」という)の事実関係の調査
  • 本件事案に類似する事象の有無の調査
  • 本件事案の原因分析及び再発防止策の提言

〔調査結果〕

 

【株式会社エコノスの概要】

株式会社エコノス(以下、「エコノス」と略称する)は、1964年3月、松下電器製品の販売を目的に設立。設立時の社名は北見シグナス商事株式会社。2005年3月、有限会社システム九六との合併を機に、商号を株式会社エコノスと変更。ブックオフコーポレーション株式会社及び株式会社ハードオフコーポレーションとフランチャイズ契約を締結して、ブックオフ(17店舗)・ハードオフ(15店舗)などを運営するリユース事業を主たる事業とする。売上高4,192百万円、経常利益144百万円、資本金335百万円。従業員数152名(2023年3月期実績)。本店所在地は札幌市白石区。札幌証券取引所アンビシャス市場上場。会計監査人は、三優監査法人札幌事務所(以下、「三優監査法人」と略称する)。

 

【特別調査委員会による調査報告書の概要】

1 特別調査委員会設置の経緯

エコノスは、2024年4月に、営業店舗であるハードオフ■■■店(以下、「HO■■■店」という)を対象に内部監査を実施、棚卸資産の一部をサンプルとして抽出し、その実在性を検証しようとしたところ、商品の現物が確認できないものが数点あり、追加調査することとなった。

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【第157回】

株式会社エコノス

「特別調査委員会調査報告書(2024年6月25日付)」

 

税理士・公認不正検査士(CFE)
米澤 勝

 

【株式会社エコノス特別調査委員会の概要】

〔適時開示〕

〔特別調査委員会の構成〕

【委員長】

木下 均(公認会計士、監査法人銀河)

【委 員】

神戸 俊昭(弁護士、弁護士法人神戸・万字・福田法律事務所)

寺田 昌人(公認会計士、社外取締役)

藤永 至高(常勤社外監査役)

石川 信行(公認会計士、社外監査役)

〔調査期間〕

2024年5月17日から6月25日まで

〔調査の目的・委嘱事項〕

  • 社員による架空仕入(これによる現金の不正取得)及び在庫商品の不正取得(以下、「本件事案」という)の事実関係の調査
  • 本件事案に類似する事象の有無の調査
  • 本件事案の原因分析及び再発防止策の提言

〔調査結果〕

 

【株式会社エコノスの概要】

株式会社エコノス(以下、「エコノス」と略称する)は、1964年3月、松下電器製品の販売を目的に設立。設立時の社名は北見シグナス商事株式会社。2005年3月、有限会社システム九六との合併を機に、商号を株式会社エコノスと変更。ブックオフコーポレーション株式会社及び株式会社ハードオフコーポレーションとフランチャイズ契約を締結して、ブックオフ(17店舗)・ハードオフ(15店舗)などを運営するリユース事業を主たる事業とする。売上高4,192百万円、経常利益144百万円、資本金335百万円。従業員数152名(2023年3月期実績)。本店所在地は札幌市白石区。札幌証券取引所アンビシャス市場上場。会計監査人は、三優監査法人札幌事務所(以下、「三優監査法人」と略称する)。

 

【特別調査委員会による調査報告書の概要】

1 特別調査委員会設置の経緯

エコノスは、2024年4月に、営業店舗であるハードオフ■■■店(以下、「HO■■■店」という)を対象に内部監査を実施、棚卸資産の一部をサンプルとして抽出し、その実在性を検証しようとしたところ、商品の現物が確認できないものが数点あり、追加調査することとなった。

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連載目次

会計不正調査報告書を読む

第1回~第150回 ※クリックするとご覧いただけます。

第151回~

筆者紹介

米澤 勝

(よねざわ・まさる)

税理士・公認不正検査士(CFE)

1997年12月 税理士試験合格
1998年2月 富士通サポートアンドサービス株式会社(現社名:株式会社富士通エフサス)入社。経理部配属(税務、債権管理担当)
1998年6月 税理士登録(東京税理士会)
2007年4月 経理部からビジネスマネジメント本部へ異動。内部統制担当
2010年1月 株式会社富士通エフサス退職。税理士として開業(現在に至る)

【著書】

・『新版 架空循環取引─法務・会計・税務の実務対応』共著(清文社・2019)

・『企業はなぜ、会計不正に手を染めたのか-「会計不正調査報告書」を読む-』(清文社・2014)

・「企業内不正発覚後の税務」『税務弘報』(中央経済社)2011年9月号から2012年4月号まで連載(全6回)

【寄稿】

・(インタビュー)「会計監査クライシスfile.4 不正は指摘できない」『企業会計』(2016年4月号、中央経済社)

・「不正をめぐる会計処理の考え方と実務ポイント」『旬刊経理情報』(2015年4月10日号、中央経済社)

【セミナー・講演等】

一般社団法人日本公認不正検査士協会主催
「会計不正の早期発見
――不正事例における発覚の経緯から考察する効果的な対策」2016年10月

公益財団法人日本監査役協会主催
情報連絡会「不正会計の早期発見手法――監査役の視点から」2016年6月

株式会社プロフェッションネットワーク主催
「企業の会計不正を斬る!――最新事例から学ぶ,その手口と防止策」2015年11月

 

関連書籍

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公認会計士 山岡信一郎 著

適時開示からみた監査法人の交代理由

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