公開日: 2024/10/10 (掲載号:No.589)
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〔会計不正調査報告書を読む〕 【第161回】株式会社アクアライン「調査結果報告書(公表版)(2024年9月13日付)」

筆者: 米澤 勝

〔会計不正調査報告書を読む〕

【第161回】

株式会社アクアライン

「調査結果報告書(公表版)(2024年9月13日付)」

 

税理士・公認不正検査士(CFE)
米澤 勝

 

【株式会社アクアライン特別調査委員会の概要】

〔適時開示〕

〔調査委員会の構成〕

【委員長】

本澤 順子(弁護士、本澤法律事務所)

【委 員】

田中 貴一(弁護士、片岡総合法律事務所)

髙木 明(公認会計士、株式会社KIC)

【調査補助者】

片岡総合法律事務所

弁護士:山根祐輔、中里拓也、成田昌平、松浦正樹

株式会社KIC

公認会計士:寒川貴弘、堀本明、信田淳、岩下耀平

水地一彰公認会計士事務所

公認会計士:水地一彰

株式会社foxcale

公認会計士:小池赳司、吉津亮介

井出聡、福田昌志

公認不正検査士:西川順子 他17名

〔調査期間〕

2024年7月5日から9月13日まで

〔調査委員会の目的(調査範囲)〕

 本事案にかかる事実関係の調査

 本事案に類似する事象の有無の調査

 上記及びによる連結財務諸表等への影響額の算定

 本事案が生じた原因の分析と再発防止策の提言

 その他、特別調査委員会が必要と認めた事項

〔調査結果〕

 

【株式会社アクアラインの概要】

株式会社アクアライン(以下、「アクアライン」と略称する)は、1995年11月設立。設立時の社名は有限会社アクアライン。2000年5月、株式会社に組織変更。水まわりサービス支援事業、広告メディア事業及びミネラルウォーター事業(※1)を主たる事業とする。連結売上高4,838百万円、連結経常損失239百万円、資本金673百万円。従業員数67名(訂正前の2024年2月期実績)。

(※1) ミネラルウォーター事業に関しては、2024年6月28日付で、河上薬品商事株式会社(岐阜県関市)に事業譲渡を行っている。「当社事業の一部譲渡及び事業譲渡益発生に関するお知らせ

生活トラブル解決サービスを主たる事業とするジャパンベストレスキューシステム株式会社(愛知県名古屋市)が、19.9%の株式を所有する筆頭株主であり、同社とは業務提携及び商品売買に関する基本契約を締結している。本店所在地は広島県広島市中区。東京証券取引所グロース市場上場。会計監査人は、2023年2月期から監査法人やまぶき東京事務所、2022年2月期までは有限責任監査法人トーマツ広島事務所。

 

【特別調査委員会による調査報告書の概要】

1 特別調査委員会設置の経緯

アクアラインは、外部機関による調査(資料の提出、ヒアリング)の過程において、アクアラインが保有する投資有価証券(暗号資産転換可能社債)及び暗号資産関連の取引及び水まわりサービス支援事業における取引に関して、過年度より不正確な会計処理が行われていた可能性を指摘された。

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〔会計不正調査報告書を読む〕

【第161回】

株式会社アクアライン

「調査結果報告書(公表版)(2024年9月13日付)」

 

税理士・公認不正検査士(CFE)
米澤 勝

 

【株式会社アクアライン特別調査委員会の概要】

〔適時開示〕

〔調査委員会の構成〕

【委員長】

本澤 順子(弁護士、本澤法律事務所)

【委 員】

田中 貴一(弁護士、片岡総合法律事務所)

髙木 明(公認会計士、株式会社KIC)

【調査補助者】

片岡総合法律事務所

弁護士:山根祐輔、中里拓也、成田昌平、松浦正樹

株式会社KIC

公認会計士:寒川貴弘、堀本明、信田淳、岩下耀平

水地一彰公認会計士事務所

公認会計士:水地一彰

株式会社foxcale

公認会計士:小池赳司、吉津亮介

井出聡、福田昌志

公認不正検査士:西川順子 他17名

〔調査期間〕

2024年7月5日から9月13日まで

〔調査委員会の目的(調査範囲)〕

 本事案にかかる事実関係の調査

 本事案に類似する事象の有無の調査

 上記及びによる連結財務諸表等への影響額の算定

 本事案が生じた原因の分析と再発防止策の提言

 その他、特別調査委員会が必要と認めた事項

〔調査結果〕

 

【株式会社アクアラインの概要】

株式会社アクアライン(以下、「アクアライン」と略称する)は、1995年11月設立。設立時の社名は有限会社アクアライン。2000年5月、株式会社に組織変更。水まわりサービス支援事業、広告メディア事業及びミネラルウォーター事業(※1)を主たる事業とする。連結売上高4,838百万円、連結経常損失239百万円、資本金673百万円。従業員数67名(訂正前の2024年2月期実績)。

(※1) ミネラルウォーター事業に関しては、2024年6月28日付で、河上薬品商事株式会社(岐阜県関市)に事業譲渡を行っている。「当社事業の一部譲渡及び事業譲渡益発生に関するお知らせ

生活トラブル解決サービスを主たる事業とするジャパンベストレスキューシステム株式会社(愛知県名古屋市)が、19.9%の株式を所有する筆頭株主であり、同社とは業務提携及び商品売買に関する基本契約を締結している。本店所在地は広島県広島市中区。東京証券取引所グロース市場上場。会計監査人は、2023年2月期から監査法人やまぶき東京事務所、2022年2月期までは有限責任監査法人トーマツ広島事務所。

 

【特別調査委員会による調査報告書の概要】

1 特別調査委員会設置の経緯

アクアラインは、外部機関による調査(資料の提出、ヒアリング)の過程において、アクアラインが保有する投資有価証券(暗号資産転換可能社債)及び暗号資産関連の取引及び水まわりサービス支援事業における取引に関して、過年度より不正確な会計処理が行われていた可能性を指摘された。

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連載目次

会計不正調査報告書を読む

第1回~第150回 ※クリックするとご覧いただけます。

第151回~

筆者紹介

米澤 勝

(よねざわ・まさる)

税理士・公認不正検査士(CFE)

1997年12月 税理士試験合格
1998年2月 富士通サポートアンドサービス株式会社(現社名:株式会社富士通エフサス)入社。経理部配属(税務、債権管理担当)
1998年6月 税理士登録(東京税理士会)
2007年4月 経理部からビジネスマネジメント本部へ異動。内部統制担当
2010年1月 株式会社富士通エフサス退職。税理士として開業(現在に至る)

【著書】

・『新版 架空循環取引─法務・会計・税務の実務対応』共著(清文社・2019)

・『企業はなぜ、会計不正に手を染めたのか-「会計不正調査報告書」を読む-』(清文社・2014)

・「企業内不正発覚後の税務」『税務弘報』(中央経済社)2011年9月号から2012年4月号まで連載(全6回)

【寄稿】

・(インタビュー)「会計監査クライシスfile.4 不正は指摘できない」『企業会計』(2016年4月号、中央経済社)

・「不正をめぐる会計処理の考え方と実務ポイント」『旬刊経理情報』(2015年4月10日号、中央経済社)

【セミナー・講演等】

一般社団法人日本公認不正検査士協会主催
「会計不正の早期発見
――不正事例における発覚の経緯から考察する効果的な対策」2016年10月

公益財団法人日本監査役協会主催
情報連絡会「不正会計の早期発見手法――監査役の視点から」2016年6月

株式会社プロフェッションネットワーク主催
「企業の会計不正を斬る!――最新事例から学ぶ,その手口と防止策」2015年11月

 

関連書籍

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