〔会計不正調査報告書を読む〕
【第58回】
昭光通商株式会社
「特別調査委員会調査報告書(平成29年4月17日付)」
税理士・公認不正検査士(CFE)
米澤 勝
【調査委員会の概要】
〔適時開示〕
- 2017(平成29)年2月13日
「平成28年12月期決算発表の延期に関するお知らせ」 - 2017(平成29)年3月1日
「平成28年12月期決算発表の再延期のお知らせ」
〔特別調査委員会〕
【委員長】
弁護士 山本 憲光
【委 員】
公認会計士 築島 繁
常勤監査役(社外) 酒井 仁和
〔調査期間〕
2017(平成29)年2月14日から4月17日まで
〔調査の目的〕
① 当社連結子会社の特定の顧客との取引に関する事実関係及び類似事象の有無の調査
② 判明した事項が当社の過年度の会計処理に及ぼす影響の調査
③ 発生原因の分析及び再発防止策の提言
〔適時開示(調査結果)〕
- 2017(平成29)年4月17日
「特別調査委員会の報告書受領に関するお知らせ」 - 2017(平成29)年4月25日
「特別調査委員会の調査報告に基づく再発防止策について」
【昭光通商株式会社の概要】
昭光通商株式会社(以下「昭光通商」と略称する)は、1947(昭和22)年5月設立。化学品、合成樹脂、金属などの製造及び販売を主たる事業とする。資本金約80億円。売上高122,240百万円、経常利益2,120百万円(数字は、いずれも平成28年12月期)。従業員数550名。本店所在地は東京都港区。東京証券取引所1部上場。
今回、特別調査委員会が「資金循環取引」と判断した取引が判明した、株式会社ビー・インターナショナル(以下「ビー社」と略称する)は、化学品及び関連商品の輸入販売を業務内容とし、2014年1月、昭光通商が株式の100%を取得して連結子会社化した。資本金5,000万円、本店所在地は東京都港区。
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