公開日: 2016/01/14 (掲載号:No.152)
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〔会計不正調査報告書を読む〕 【第41回】株式会社マツモトキヨシホールディングス「調査委員会調査報告書(平成27年11月11日付)」

筆者: 米澤 勝

〔会計不正調査報告書を読む〕

【第41回】

株式会社マツモトキヨシホールディングス

「調査委員会調査報告書(平成27年11月11日付)」

 

税理士・公認不正検査士(CFE)
米澤 勝

 

【調査委員会の概要】

〔適時開示(不正発覚)〕

〔社内調査委員会〕

委員長:三好 徹(当社顧問弁護士)
副委員長:成田 一夫(当社専務取締役 管理統括管掌)
委 員:
小部 真吾(当社執行役員 内部統制統括室長)
石橋 昭男(当社執行役員 財務経理部長)
妹尾 佳明(当社補欠社外監査役、弁護士)
成瀬 徹(公認会計士・税理士)

〔調査期間〕

2015(平成27)年10月15日から11月11日まで

〔調査目的〕

(1) 今回の事象に関する事実関係の調査

(2) 本件の他に同様の事象が存在しないかの調査

(3) 今回の事象による影響額に関する会計処理方法の提言

(4) 今回の事象が発生した要因と再発防止策の策定・提言

(5) 関係者への責任追及、及び処分に関する提言

〔適時開示〕

 

【株式会社マツモトキヨシホールディングスの概要】

株式会社マツモトキヨシホールディングス(以下「マツモトキヨシHD」と略称する)は、2007(平成19)年10月設立。株式会社マツモトキヨシ(以下「マツモトキヨシ」という)グループ中核会社とする子会社の管理・統括及び商品の仕入・販売を事業内容とする持株会社。

マツモトキヨシは1932(昭和7)年創業。連結売上高485,512百万円、連結経常利益20,031百万円(数字はいずれも平成27年3月期)。従業員数6,178名。本店所在地、千葉県松戸市。東京証券取引所一部上場。

不正な会計操作が行われていたことが発覚したのは、マツモトキヨシHDの連結子会社であった株式会社イタヤマ・メディコ(以下「イタヤマ・メディコ」という)。イタヤマ・メディコは、本店所在地である山梨県甲府市を中心に9店舗のドラッグストアを展開していたが、平成27年10月1日、マツモトキヨシHDの連結子会社である株式会社マツモトキヨシ甲信越販売(以下、「マツモトキヨシ甲信越販売」という)に吸収合併された。

 

【調査報告書のポイント】

1 不正行為が発覚した経緯

10月15日付リリースによれば、不正な会計操作は、イタヤマ・メディコとマツモトキヨシ甲信越販売との統合処理の過程において発覚した。

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〔会計不正調査報告書を読む〕

【第41回】

株式会社マツモトキヨシホールディングス

「調査委員会調査報告書(平成27年11月11日付)」

 

税理士・公認不正検査士(CFE)
米澤 勝

 

【調査委員会の概要】

〔適時開示(不正発覚)〕

〔社内調査委員会〕

委員長:三好 徹(当社顧問弁護士)
副委員長:成田 一夫(当社専務取締役 管理統括管掌)
委 員:
小部 真吾(当社執行役員 内部統制統括室長)
石橋 昭男(当社執行役員 財務経理部長)
妹尾 佳明(当社補欠社外監査役、弁護士)
成瀬 徹(公認会計士・税理士)

〔調査期間〕

2015(平成27)年10月15日から11月11日まで

〔調査目的〕

(1) 今回の事象に関する事実関係の調査

(2) 本件の他に同様の事象が存在しないかの調査

(3) 今回の事象による影響額に関する会計処理方法の提言

(4) 今回の事象が発生した要因と再発防止策の策定・提言

(5) 関係者への責任追及、及び処分に関する提言

〔適時開示〕

 

【株式会社マツモトキヨシホールディングスの概要】

株式会社マツモトキヨシホールディングス(以下「マツモトキヨシHD」と略称する)は、2007(平成19)年10月設立。株式会社マツモトキヨシ(以下「マツモトキヨシ」という)グループ中核会社とする子会社の管理・統括及び商品の仕入・販売を事業内容とする持株会社。

マツモトキヨシは1932(昭和7)年創業。連結売上高485,512百万円、連結経常利益20,031百万円(数字はいずれも平成27年3月期)。従業員数6,178名。本店所在地、千葉県松戸市。東京証券取引所一部上場。

不正な会計操作が行われていたことが発覚したのは、マツモトキヨシHDの連結子会社であった株式会社イタヤマ・メディコ(以下「イタヤマ・メディコ」という)。イタヤマ・メディコは、本店所在地である山梨県甲府市を中心に9店舗のドラッグストアを展開していたが、平成27年10月1日、マツモトキヨシHDの連結子会社である株式会社マツモトキヨシ甲信越販売(以下、「マツモトキヨシ甲信越販売」という)に吸収合併された。

 

【調査報告書のポイント】

1 不正行為が発覚した経緯

10月15日付リリースによれば、不正な会計操作は、イタヤマ・メディコとマツモトキヨシ甲信越販売との統合処理の過程において発覚した。

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連載目次

会計不正調査報告書を読む

第1回~第150回 ※クリックするとご覧いただけます。

第151回~

筆者紹介

米澤 勝

(よねざわ・まさる)

税理士・公認不正検査士(CFE)

1997年12月 税理士試験合格
1998年2月 富士通サポートアンドサービス株式会社(現社名:株式会社富士通エフサス)入社。経理部配属(税務、債権管理担当)
1998年6月 税理士登録(東京税理士会)
2007年4月 経理部からビジネスマネジメント本部へ異動。内部統制担当
2010年1月 株式会社富士通エフサス退職。税理士として開業(現在に至る)

【著書】

・『新版 架空循環取引─法務・会計・税務の実務対応』共著(清文社・2019)

・『企業はなぜ、会計不正に手を染めたのか-「会計不正調査報告書」を読む-』(清文社・2014)

・「企業内不正発覚後の税務」『税務弘報』(中央経済社)2011年9月号から2012年4月号まで連載(全6回)

【寄稿】

・(インタビュー)「会計監査クライシスfile.4 不正は指摘できない」『企業会計』(2016年4月号、中央経済社)

・「不正をめぐる会計処理の考え方と実務ポイント」『旬刊経理情報』(2015年4月10日号、中央経済社)

【セミナー・講演等】

一般社団法人日本公認不正検査士協会主催
「会計不正の早期発見
――不正事例における発覚の経緯から考察する効果的な対策」2016年10月

公益財団法人日本監査役協会主催
情報連絡会「不正会計の早期発見手法――監査役の視点から」2016年6月

株式会社プロフェッションネットワーク主催
「企業の会計不正を斬る!――最新事例から学ぶ,その手口と防止策」2015年11月

 

関連書籍

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