公開日: 2015/04/09 (掲載号:No.114)
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〔会計不正調査報告書を読む〕 【第28回】オカモト株式会社「第三者委員会調査報告書(平成26年12月10日付)」

筆者: 米澤 勝

〔会計不正調査報告書を読む〕

【第28回】

オカモト株式会社

「第三者委員会調査報告書(平成26年12月10日付)」

 

税理士・公認不正検査士(CFE)
米澤 勝

 

【調査委員会の概要】

〔適時開示(不正発覚)〕

〔第三者委員会〕

委員長:岡 正晶(弁護士)

委 員:伊藤 尚(弁護士)

委 員:高田 正昭(公認会計士・税理士)

〔調査期間〕

2014(平成26)年11月3日から12月5日まで

〔調査依頼者〕

オカモト株式会社

〔調査目的〕

(1) 平成24年3月期から平成27年3月期の第1四半期までに行われた疑いのある棚卸資産の数量と評価額に関する不適切な会計処理に関する事実認定(経緯・手法・規模等)

(2) 本件の背景及び原因

(3) 本件の再発防止策のあり方(内部統制及び法令遵守体制についての検討を含む)

(4) 本件にかかる会社の現・旧役職員の責任のあり方

(5) 本件と類似する事象の有無(対象:直近決算)

〔適時開示〕

 

オカモト株式会社の概要

オカモト株式会社(以下「オカモト」と略称する)は、1934(昭和9)年1月10日設立。医療生活用品、プラスチック製品の製造を主たる事業とする。連結売上高77,457百万円、連結経常利益4,441百万円(数字はいずれも平成26年3月期)。従業員数1,515名。本店所在地、東京都文京区。東京証券取引所第1部上場。

 

調査報告書のポイント

1 調査に至った経緯――従業員による不正の告白

平成26年8月中旬頃、オカモト静岡工場に勤務する従業員から、静岡工場長に対し、帳簿在庫の数量や金額を不正に操作していることを示唆する告白があり、静岡工場における内部調査、本社経理部の管理職による内部調査により、詳細な金額は不明であるものの、棚卸資産の在庫金額が約4億円過大計上されており、過年度決算の訂正が生じる可能性の高いことが判明した。

その後、社内調査を行ってきた役職員に顧問弁護士を加えた社内調査委員会の設置を経て、社外の独立した弁護士及び公認会計士のみからなる第三者委員会による調査、再発防止策の提言を受けることを決定し、平成26年11月4日、適時開示を行った。

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【第28回】

オカモト株式会社

「第三者委員会調査報告書(平成26年12月10日付)」

 

税理士・公認不正検査士(CFE)
米澤 勝

 

【調査委員会の概要】

〔適時開示(不正発覚)〕

〔第三者委員会〕

委員長:岡 正晶(弁護士)

委 員:伊藤 尚(弁護士)

委 員:高田 正昭(公認会計士・税理士)

〔調査期間〕

2014(平成26)年11月3日から12月5日まで

〔調査依頼者〕

オカモト株式会社

〔調査目的〕

(1) 平成24年3月期から平成27年3月期の第1四半期までに行われた疑いのある棚卸資産の数量と評価額に関する不適切な会計処理に関する事実認定(経緯・手法・規模等)

(2) 本件の背景及び原因

(3) 本件の再発防止策のあり方(内部統制及び法令遵守体制についての検討を含む)

(4) 本件にかかる会社の現・旧役職員の責任のあり方

(5) 本件と類似する事象の有無(対象:直近決算)

〔適時開示〕

 

オカモト株式会社の概要

オカモト株式会社(以下「オカモト」と略称する)は、1934(昭和9)年1月10日設立。医療生活用品、プラスチック製品の製造を主たる事業とする。連結売上高77,457百万円、連結経常利益4,441百万円(数字はいずれも平成26年3月期)。従業員数1,515名。本店所在地、東京都文京区。東京証券取引所第1部上場。

 

調査報告書のポイント

1 調査に至った経緯――従業員による不正の告白

平成26年8月中旬頃、オカモト静岡工場に勤務する従業員から、静岡工場長に対し、帳簿在庫の数量や金額を不正に操作していることを示唆する告白があり、静岡工場における内部調査、本社経理部の管理職による内部調査により、詳細な金額は不明であるものの、棚卸資産の在庫金額が約4億円過大計上されており、過年度決算の訂正が生じる可能性の高いことが判明した。

その後、社内調査を行ってきた役職員に顧問弁護士を加えた社内調査委員会の設置を経て、社外の独立した弁護士及び公認会計士のみからなる第三者委員会による調査、再発防止策の提言を受けることを決定し、平成26年11月4日、適時開示を行った。

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連載目次

会計不正調査報告書を読む

第1回~第150回 ※クリックするとご覧いただけます。

第151回~

筆者紹介

米澤 勝

(よねざわ・まさる)

税理士・公認不正検査士(CFE)

1997年12月 税理士試験合格
1998年2月 富士通サポートアンドサービス株式会社(現社名:株式会社富士通エフサス)入社。経理部配属(税務、債権管理担当)
1998年6月 税理士登録(東京税理士会)
2007年4月 経理部からビジネスマネジメント本部へ異動。内部統制担当
2010年1月 株式会社富士通エフサス退職。税理士として開業(現在に至る)

【著書】

・『新版 架空循環取引─法務・会計・税務の実務対応』共著(清文社・2019)

・『企業はなぜ、会計不正に手を染めたのか-「会計不正調査報告書」を読む-』(清文社・2014)

・「企業内不正発覚後の税務」『税務弘報』(中央経済社)2011年9月号から2012年4月号まで連載(全6回)

【寄稿】

・(インタビュー)「会計監査クライシスfile.4 不正は指摘できない」『企業会計』(2016年4月号、中央経済社)

・「不正をめぐる会計処理の考え方と実務ポイント」『旬刊経理情報』(2015年4月10日号、中央経済社)

【セミナー・講演等】

一般社団法人日本公認不正検査士協会主催
「会計不正の早期発見
――不正事例における発覚の経緯から考察する効果的な対策」2016年10月

公益財団法人日本監査役協会主催
情報連絡会「不正会計の早期発見手法――監査役の視点から」2016年6月

株式会社プロフェッションネットワーク主催
「企業の会計不正を斬る!――最新事例から学ぶ,その手口と防止策」2015年11月

 

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