《速報解説》
証券取引等監視委員会、令和2年度版の「開示検査事例集」を公表
~非財務情報の虚偽記載を対象とする課徴金納付命令勧告を初めて行った事例を紹介~
税理士・公認不正検査士(CFE)
米澤 勝
証券取引等監視委員会事務局は、去る8月7日、「開示検査事例集(以下「事例集」と略称する)」を公表した。
令和2年度版の事例集では、新たに、令和元年7月から本年6月までの間に開示検査を終了し、開示規制違反について課徴金納付命令勧告を行った事例についても、概要が紹介されている。また、昨年から掲載が始まった「監視委コラム」が、大幅に増設され、最近の開示検査を通じてクローズアップされた開示制度や会計基準のほか、不正会計の実態等について解説されているのが特徴である。
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