公開日: 2021/05/20 (掲載号:No.420)
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〔会計不正調査報告書を読む〕 【第113回】SBIソーシャルレンディング株式会社「第三者委員会調査報告書(公表版)(2021年4月28日付)」

筆者: 米澤 勝

〔会計不正調査報告書を読む〕

【第113回】

SBIソーシャルレンディング株式会社

「第三者委員会調査報告書(公表版)(2021年4月28日付)」

 

税理士・公認不正検査士(CFE)
米澤 勝

 

【SBIソーシャルレンディング株式会社第三者委員会の概要】

〔適時開示〕

〔第三者委員会〕

【委員長】

錦野 裕宗(弁護士)

【委 員】

藤武 寛之(弁護士)

海宝 明(株式会社サイリス監査役)

調査補助者として、山田晃久、鍜治雄一、髙橋瑛輝、橿渕陽、藤井寿、南史人、堤一歩ほか1名の合計8名の弁護士を選任している。

〔調査期間〕

2021年2月6日から同年4月25日まで

〔調査目的〕

① A社関連ファンドに関する事実関係の調査及び事実認定

② ①で認定した事実の評価、原因の分析及び再発防止策等の提言

③ ①、②の事項を遂行した結果に基づく調査報告書の作成及びその調査報告書のSBIソーシャルレンディング株式会社への提出

④ その他、当委員会が必要と認めた事項

〔調査結果〕

 

【SBIソーシャルレンディング株式会社の概要】

SBIソーシャルレンディング株式会社(以下「SBISL」と略称する)は、2008(平成20)年1月設立。ソーシャルレンディングサービスにおける出資募集業務、貸金業務を主たる事業とする。会社の機関として株主総会のほか、取締役会と監査役及び会計監査人を設置しており、2021年2月18日時点における取締役は5名(うち1名は社外取締役)、監査役は2名である(調査報告書10ページ)。営業貸付金残高42,184百万円、営業収益3,236百万円、税引前当期純利益244百万円(いずれも2020年3月期実績)。資本金1,000万円(SBIグループ100%)。本社所在地は東京都港区。

親会社であるSBIホールディングス株式会社(以下「SBIHD」と略称する)は、1999(平成11)年7月設立。株式等の保有を通じた企業グループの統括・運営等を事業内容とする。連結収益368,055百万円、税引前利益65,819百万円、従業員数8,003人、連結子会社268社、持分法適用会社34社(2020年3月期実績)。東京証券取引所市場第1部上場。本店所在地は東京都港区。会計監査人は有限責任監査法人トーマツ。

 

【調査報告書の概要】

まず、本件で問題となったSBISLのソーシャルレンディングに係るビジネスモデルについて、調査報告書から引用する(調査報告書10ページ)。

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【第113回】

SBIソーシャルレンディング株式会社

「第三者委員会調査報告書(公表版)(2021年4月28日付)」

 

税理士・公認不正検査士(CFE)
米澤 勝

 

【SBIソーシャルレンディング株式会社第三者委員会の概要】

〔適時開示〕

〔第三者委員会〕

【委員長】

錦野 裕宗(弁護士)

【委 員】

藤武 寛之(弁護士)

海宝 明(株式会社サイリス監査役)

調査補助者として、山田晃久、鍜治雄一、髙橋瑛輝、橿渕陽、藤井寿、南史人、堤一歩ほか1名の合計8名の弁護士を選任している。

〔調査期間〕

2021年2月6日から同年4月25日まで

〔調査目的〕

① A社関連ファンドに関する事実関係の調査及び事実認定

② ①で認定した事実の評価、原因の分析及び再発防止策等の提言

③ ①、②の事項を遂行した結果に基づく調査報告書の作成及びその調査報告書のSBIソーシャルレンディング株式会社への提出

④ その他、当委員会が必要と認めた事項

〔調査結果〕

 

【SBIソーシャルレンディング株式会社の概要】

SBIソーシャルレンディング株式会社(以下「SBISL」と略称する)は、2008(平成20)年1月設立。ソーシャルレンディングサービスにおける出資募集業務、貸金業務を主たる事業とする。会社の機関として株主総会のほか、取締役会と監査役及び会計監査人を設置しており、2021年2月18日時点における取締役は5名(うち1名は社外取締役)、監査役は2名である(調査報告書10ページ)。営業貸付金残高42,184百万円、営業収益3,236百万円、税引前当期純利益244百万円(いずれも2020年3月期実績)。資本金1,000万円(SBIグループ100%)。本社所在地は東京都港区。

親会社であるSBIホールディングス株式会社(以下「SBIHD」と略称する)は、1999(平成11)年7月設立。株式等の保有を通じた企業グループの統括・運営等を事業内容とする。連結収益368,055百万円、税引前利益65,819百万円、従業員数8,003人、連結子会社268社、持分法適用会社34社(2020年3月期実績)。東京証券取引所市場第1部上場。本店所在地は東京都港区。会計監査人は有限責任監査法人トーマツ。

 

【調査報告書の概要】

まず、本件で問題となったSBISLのソーシャルレンディングに係るビジネスモデルについて、調査報告書から引用する(調査報告書10ページ)。

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連載目次

会計不正調査報告書を読む

第1回~第150回 ※クリックするとご覧いただけます。

第151回~

筆者紹介

米澤 勝

(よねざわ・まさる)

税理士・公認不正検査士(CFE)

1997年12月 税理士試験合格
1998年2月 富士通サポートアンドサービス株式会社(現社名:株式会社富士通エフサス)入社。経理部配属(税務、債権管理担当)
1998年6月 税理士登録(東京税理士会)
2007年4月 経理部からビジネスマネジメント本部へ異動。内部統制担当
2010年1月 株式会社富士通エフサス退職。税理士として開業(現在に至る)

【著書】

・『新版 架空循環取引─法務・会計・税務の実務対応』共著(清文社・2019)

・『企業はなぜ、会計不正に手を染めたのか-「会計不正調査報告書」を読む-』(清文社・2014)

・「企業内不正発覚後の税務」『税務弘報』(中央経済社)2011年9月号から2012年4月号まで連載(全6回)

【寄稿】

・(インタビュー)「会計監査クライシスfile.4 不正は指摘できない」『企業会計』(2016年4月号、中央経済社)

・「不正をめぐる会計処理の考え方と実務ポイント」『旬刊経理情報』(2015年4月10日号、中央経済社)

【セミナー・講演等】

一般社団法人日本公認不正検査士協会主催
「会計不正の早期発見
――不正事例における発覚の経緯から考察する効果的な対策」2016年10月

公益財団法人日本監査役協会主催
情報連絡会「不正会計の早期発見手法――監査役の視点から」2016年6月

株式会社プロフェッションネットワーク主催
「企業の会計不正を斬る!――最新事例から学ぶ,その手口と防止策」2015年11月

 

関連書籍

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