公開日: 2020/01/30 (掲載号:No.354)
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〔会計不正調査報告書を読む〕 【第95回】株式会社シーイーシー「特別調査委員会調査報告書(2019年11月8日付)」 

筆者: 米澤 勝

〔会計不正調査報告書を読む〕

【第95回】

株式会社シーイーシー

「特別調査委員会調査報告書(2019年11月8日付)」

 

税理士・公認不正検査士(CFE)
米澤 勝

 

【特別調査委員会の概要】

〔適時開示〕

〔特別調査委員会〕

【委員長】

谷口 勝則(公認会計士、当社社外監査役)

【副委員長】

仲谷 栄一郎(弁護士、当社社外監査役)

【委 員】

白井 真(弁護士)

河江 健史(公認会計士)

倉橋 博文(弁護士)(注:10月17日付リリースで増員が公表)

他に、調査補助者として、以下の者が調査に当たっている。

光和総合法律事務所所属の弁護士8名。

デロイトトーマツファイナンシャルアドバイザリー合同会社所属の公認会計士8名、公認不正検査士1名、その他40名。

リーガレックス合同会社所属の公認会計士10名。

株式会社BESTTRADE所属の公認会計士18名。

〔調査期間〕

2019年9月17日から11月8日まで

〔委嘱事項〕

会計監査人より実在性についての疑義を指摘されたA社に対する売掛金に係る取引(以下「A社案件」という)に関して

① A社案件に関する事実関係(類似事象の存否を含む)の調査

② A社案件による連結財務諸表への影響額の確定

③ A社案件が生じた要因の究明

④ その他、当委員会が必要と認めた事項

〔調査結果〕

 

【株式会社シーイーシーの概要】

株式会社シーイーシー(以下「CEC」と略称する)は、1968(昭和43)年2月設立。デジタルインダストリー事業とサービスインテグレーション事業を主たる事業とする。連結子会社は9社(国内8社、中国1社)、持分法適用関連会社1社(国内)を有する。売上高50,005百万円、経常利益5,058百万円、資本金6,586百万円。従業員数2,216名(いずれも訂正前の2019年1月期、連結ベース)。本店所在地は東京都渋谷区。東京証券取引所1部上場。会計監査人はPwCあらた有限責任監査法人(以下「PwCあらた」という)。

 

【調査報告書の概要】

CECは、2020年1月期第2四半期報告書に係る四半期レビュー手続において、会計監査人PwCあらたから、2019年7月末時点の売掛金の一部530,698千円の実在性に疑義があるとの指摘を受けた。

PwCあらたが疑義を指摘した点は次のとおりである。

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【第95回】

株式会社シーイーシー

「特別調査委員会調査報告書(2019年11月8日付)」

 

税理士・公認不正検査士(CFE)
米澤 勝

 

【特別調査委員会の概要】

〔適時開示〕

〔特別調査委員会〕

【委員長】

谷口 勝則(公認会計士、当社社外監査役)

【副委員長】

仲谷 栄一郎(弁護士、当社社外監査役)

【委 員】

白井 真(弁護士)

河江 健史(公認会計士)

倉橋 博文(弁護士)(注:10月17日付リリースで増員が公表)

他に、調査補助者として、以下の者が調査に当たっている。

光和総合法律事務所所属の弁護士8名。

デロイトトーマツファイナンシャルアドバイザリー合同会社所属の公認会計士8名、公認不正検査士1名、その他40名。

リーガレックス合同会社所属の公認会計士10名。

株式会社BESTTRADE所属の公認会計士18名。

〔調査期間〕

2019年9月17日から11月8日まで

〔委嘱事項〕

会計監査人より実在性についての疑義を指摘されたA社に対する売掛金に係る取引(以下「A社案件」という)に関して

① A社案件に関する事実関係(類似事象の存否を含む)の調査

② A社案件による連結財務諸表への影響額の確定

③ A社案件が生じた要因の究明

④ その他、当委員会が必要と認めた事項

〔調査結果〕

 

【株式会社シーイーシーの概要】

株式会社シーイーシー(以下「CEC」と略称する)は、1968(昭和43)年2月設立。デジタルインダストリー事業とサービスインテグレーション事業を主たる事業とする。連結子会社は9社(国内8社、中国1社)、持分法適用関連会社1社(国内)を有する。売上高50,005百万円、経常利益5,058百万円、資本金6,586百万円。従業員数2,216名(いずれも訂正前の2019年1月期、連結ベース)。本店所在地は東京都渋谷区。東京証券取引所1部上場。会計監査人はPwCあらた有限責任監査法人(以下「PwCあらた」という)。

 

【調査報告書の概要】

CECは、2020年1月期第2四半期報告書に係る四半期レビュー手続において、会計監査人PwCあらたから、2019年7月末時点の売掛金の一部530,698千円の実在性に疑義があるとの指摘を受けた。

PwCあらたが疑義を指摘した点は次のとおりである。

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連載目次

会計不正調査報告書を読む

第1回~第150回 ※クリックするとご覧いただけます。

第151回~

筆者紹介

米澤 勝

(よねざわ・まさる)

税理士・公認不正検査士(CFE)

1997年12月 税理士試験合格
1998年2月 富士通サポートアンドサービス株式会社(現社名:株式会社富士通エフサス)入社。経理部配属(税務、債権管理担当)
1998年6月 税理士登録(東京税理士会)
2007年4月 経理部からビジネスマネジメント本部へ異動。内部統制担当
2010年1月 株式会社富士通エフサス退職。税理士として開業(現在に至る)

【著書】

・『新版 架空循環取引─法務・会計・税務の実務対応』共著(清文社・2019)

・『企業はなぜ、会計不正に手を染めたのか-「会計不正調査報告書」を読む-』(清文社・2014)

・「企業内不正発覚後の税務」『税務弘報』(中央経済社)2011年9月号から2012年4月号まで連載(全6回)

【寄稿】

・(インタビュー)「会計監査クライシスfile.4 不正は指摘できない」『企業会計』(2016年4月号、中央経済社)

・「不正をめぐる会計処理の考え方と実務ポイント」『旬刊経理情報』(2015年4月10日号、中央経済社)

【セミナー・講演等】

一般社団法人日本公認不正検査士協会主催
「会計不正の早期発見
――不正事例における発覚の経緯から考察する効果的な対策」2016年10月

公益財団法人日本監査役協会主催
情報連絡会「不正会計の早期発見手法――監査役の視点から」2016年6月

株式会社プロフェッションネットワーク主催
「企業の会計不正を斬る!――最新事例から学ぶ,その手口と防止策」2015年11月

 

関連書籍

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公認会計士 山岡信一郎 著

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