《速報解説》
会計士協会が2022年版の「上場会社等における会計不正の動向」を公表
~売上の過大計上、循環取引等の収益関連の会計不正に係る手口の割合が5年ぶりに50%に届く~
税理士・公認不正検査士(CFE)
米澤 勝
日本公認会計士協会(経営研究調査会)は、2022年6月27日付けで経営研究調査会研究資料第9号「上場会社等における会計不正の動向(2022年版)」を公表した。
「経営研究調査会研究資料第9号「上場会社等における会計不正の動向(2022年版)」の公表について」
「上場会社等における会計不正の動向」(以下「研究資料」と略称する)は、2018年から毎年公表されているものであり、研究資料における分類項目を当初から変化させることなく、比較可能性が維持されている。
本稿では、公表された研究資料の概要を紹介するとともに、2018年3月期以降の会計不正の動向の変化について検討をしたい。
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