公開日: 2023/08/24 (掲載号:No.532)
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〔会計不正調査報告書を読む〕 【第145回】KNT-CTホールディングス株式会社「調査委員会調査報告書(開示版)(2023年8月8日付)」

筆者: 米澤 勝

〔会計不正調査報告書を読む〕

【第145回】

KNT-CTホールディングス株式会社

「調査委員会調査報告書(開示版)(2023年8月8日付)」

 

税理士・公認不正検査士(CFE)
米澤 勝

 

【KNT-CTホールディングス株式会社調査委員会の概要】

〔適時開示〕

〔調査委員会の構成〕

【委員長】

岡田 雄一(弁護士、東京丸の内法律事務所)

【委 員】

髙橋 洋(KNT-CT社外取締役・独立役員)

河崎 雄亮(公認会計士、KNT-CT社外取締役・独立役員)

角谷 直紀(弁護士、T&K法律事務所)

【調査補助者】

T&K法律事務所所属弁護士:

片岡良平、戸澤晃広、岡田侑子、根鈴久志、葛西悠吾、渡邊耀、玉木咲良、吉田達彦、曽羽達貴、清水沙織里、成田凌、髙原駿介、片岡将一

早川・村木経営法律事務所所属弁護士:

早川明伸、村木高志、谷貝彰紀、西野肇、西野貴紀、松尾梨奈、石崎仁紘

〔調査期間〕

2023年4月17日から8月8日まで

〔調査の目的〕

  • KNT及びKNT-CTによる本社内点検のプロセスの妥当性評価
  • 本事案の発生経緯や態様に関する事実認定
  • 本事案に対する評価
  • 本事案の発生原因の分析
  • 再発防止に向けた改善策の提言等を行うこと

〔調査結果〕

 

【KNT-CTホールディングス株式会社の概要】

KNT-CTホールディングス株式会社(以下「KNT-CT」と略称する)は、1941年10月、有限会社関急旅行社として創業。1955年9月、前身である近畿日本ツーリスト株式会社設立。2013年1月、純粋持株会社体制に移行して、現商号に変更。旅行業を単一のセグメントとし、連結子会社21社及び関連会社1社を有する。売上高252,152百万円、経常利益12,058百万円、資本金100百万円。従業員数3,343名(2023年3月期連結実績)。近鉄グループホールディングス株式会社が議決権の67%を有する大株主である。本店所在地は東京都新宿区。東京証券取引所スタンダード市場上場。会計監査人は有限責任あずさ監査法人東京事務所。

新型コロナウイルスワクチン接種に係る業務において過大請求を行っていたことが発覚した近畿日本ツーリスト株式会社(以下「KNT」と略称する)は、KNT-CTが議決権の100%を所有する完全子会社。売上高159,505百万円、経常利益11,300百万円(2023年3月期実績)。

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〔会計不正調査報告書を読む〕

【第145回】

KNT-CTホールディングス株式会社

「調査委員会調査報告書(開示版)(2023年8月8日付)」

 

税理士・公認不正検査士(CFE)
米澤 勝

 

【KNT-CTホールディングス株式会社調査委員会の概要】

〔適時開示〕

〔調査委員会の構成〕

【委員長】

岡田 雄一(弁護士、東京丸の内法律事務所)

【委 員】

髙橋 洋(KNT-CT社外取締役・独立役員)

河崎 雄亮(公認会計士、KNT-CT社外取締役・独立役員)

角谷 直紀(弁護士、T&K法律事務所)

【調査補助者】

T&K法律事務所所属弁護士:

片岡良平、戸澤晃広、岡田侑子、根鈴久志、葛西悠吾、渡邊耀、玉木咲良、吉田達彦、曽羽達貴、清水沙織里、成田凌、髙原駿介、片岡将一

早川・村木経営法律事務所所属弁護士:

早川明伸、村木高志、谷貝彰紀、西野肇、西野貴紀、松尾梨奈、石崎仁紘

〔調査期間〕

2023年4月17日から8月8日まで

〔調査の目的〕

  • KNT及びKNT-CTによる本社内点検のプロセスの妥当性評価
  • 本事案の発生経緯や態様に関する事実認定
  • 本事案に対する評価
  • 本事案の発生原因の分析
  • 再発防止に向けた改善策の提言等を行うこと

〔調査結果〕

 

【KNT-CTホールディングス株式会社の概要】

KNT-CTホールディングス株式会社(以下「KNT-CT」と略称する)は、1941年10月、有限会社関急旅行社として創業。1955年9月、前身である近畿日本ツーリスト株式会社設立。2013年1月、純粋持株会社体制に移行して、現商号に変更。旅行業を単一のセグメントとし、連結子会社21社及び関連会社1社を有する。売上高252,152百万円、経常利益12,058百万円、資本金100百万円。従業員数3,343名(2023年3月期連結実績)。近鉄グループホールディングス株式会社が議決権の67%を有する大株主である。本店所在地は東京都新宿区。東京証券取引所スタンダード市場上場。会計監査人は有限責任あずさ監査法人東京事務所。

新型コロナウイルスワクチン接種に係る業務において過大請求を行っていたことが発覚した近畿日本ツーリスト株式会社(以下「KNT」と略称する)は、KNT-CTが議決権の100%を所有する完全子会社。売上高159,505百万円、経常利益11,300百万円(2023年3月期実績)。

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連載目次

会計不正調査報告書を読む

第1回~第150回 ※クリックするとご覧いただけます。

第151回~

筆者紹介

米澤 勝

(よねざわ・まさる)

税理士・公認不正検査士(CFE)

1997年12月 税理士試験合格
1998年2月 富士通サポートアンドサービス株式会社(現社名:株式会社富士通エフサス)入社。経理部配属(税務、債権管理担当)
1998年6月 税理士登録(東京税理士会)
2007年4月 経理部からビジネスマネジメント本部へ異動。内部統制担当
2010年1月 株式会社富士通エフサス退職。税理士として開業(現在に至る)

【著書】

・『新版 架空循環取引─法務・会計・税務の実務対応』共著(清文社・2019)

・『企業はなぜ、会計不正に手を染めたのか-「会計不正調査報告書」を読む-』(清文社・2014)

・「企業内不正発覚後の税務」『税務弘報』(中央経済社)2011年9月号から2012年4月号まで連載(全6回)

【寄稿】

・(インタビュー)「会計監査クライシスfile.4 不正は指摘できない」『企業会計』(2016年4月号、中央経済社)

・「不正をめぐる会計処理の考え方と実務ポイント」『旬刊経理情報』(2015年4月10日号、中央経済社)

【セミナー・講演等】

一般社団法人日本公認不正検査士協会主催
「会計不正の早期発見
――不正事例における発覚の経緯から考察する効果的な対策」2016年10月

公益財団法人日本監査役協会主催
情報連絡会「不正会計の早期発見手法――監査役の視点から」2016年6月

株式会社プロフェッションネットワーク主催
「企業の会計不正を斬る!――最新事例から学ぶ,その手口と防止策」2015年11月

 

関連書籍

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公認会計士 山岡信一郎 著

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