公開日: 2015/04/16 (掲載号:No.115)
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〔会計不正調査報告書を読む〕 【第29回】株式会社アイセイ薬局「第三者委員会調査報告書(平成27年1月30日付)」

筆者: 米澤 勝

〔会計不正調査報告書を読む〕

【第29回】

株式会社アイセイ薬局

「第三者委員会調査報告書(平成27年1月30日付)」

 

税理士・公認不正検査士(CFE)
米澤 勝

 

【調査委員会の概要】

〔適時開示(不正発覚)〕

〔第三者委員会〕

委員長:那須 弘平(弁護士)

委 員:伊藤 尚(弁護士)

委 員:古田 十(公認会計士・税理士)

委 員:宇澤 亜弓(公認会計士・公認不正検査士)

〔調査期間〕

2014(平成26)年11月28日から2015(平成27)年1月29日まで

〔調査依頼者〕

株式会社アイセイ薬局

〔調査目的〕

(1) 疑義のある各会計処理に関する事実関係を調査し、会計処理の適正性・妥当性について検討を行うとともに、会計処理が適正性・妥当性を欠くと判断した場合には、その原因究明を行い、各事案についてアイセイ薬局がとるべき会計処理の検討を行う。

(2) 上記(1)を踏まえ、再発防止策の提言を行う。

(3) その他当委員会が必要と認めた調査対象事項の調査を行う。

〔適時開示〕

 

株式会社アイセイ薬局の概要

株式会社アイセイ薬局(以下「アイセイ薬局」と略称する)は、1984(昭和59)年9月創業。調剤薬局をチェーン展開する。2011(平成23)年12月JASDAQ株式上場。連結売上高48,788百万円、連結経常利益752百万円(数字はいずれも平成26年3月期)。従業員数1,727名。本店所在地、東京都千代田区。東京証券取引所JASDAQ上場。

 

調査報告書のポイント

1 調査に至った経緯――証券取引等監視委員会による開示検査

調査報告書冒頭に掲げられた「当委員会設置の経緯」によれば、アイセイ薬局は、証券取引等監視委員会開示検査課による金融商品取引法第26条に基づく開示検査を受け、過去の一部の工事請負契約、土地賃貸借契約及び不動産売買契約等に基づく取引(以下「本件疑義取引」という)につき、会計処理の適正性に関し疑義を呈された。

これを受けて、アイセイ薬局は、本件疑義取引に係る事実解明及び会計処理の適正性に係る事実解明を目的として、平成26年11月28日に取締役会を開催し、アイセイ薬局と利害関係を有しない中立・公正な外部の専門家から構成される第三者委員会を設置することを決議した。

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【第29回】

株式会社アイセイ薬局

「第三者委員会調査報告書(平成27年1月30日付)」

 

税理士・公認不正検査士(CFE)
米澤 勝

 

【調査委員会の概要】

〔適時開示(不正発覚)〕

〔第三者委員会〕

委員長:那須 弘平(弁護士)

委 員:伊藤 尚(弁護士)

委 員:古田 十(公認会計士・税理士)

委 員:宇澤 亜弓(公認会計士・公認不正検査士)

〔調査期間〕

2014(平成26)年11月28日から2015(平成27)年1月29日まで

〔調査依頼者〕

株式会社アイセイ薬局

〔調査目的〕

(1) 疑義のある各会計処理に関する事実関係を調査し、会計処理の適正性・妥当性について検討を行うとともに、会計処理が適正性・妥当性を欠くと判断した場合には、その原因究明を行い、各事案についてアイセイ薬局がとるべき会計処理の検討を行う。

(2) 上記(1)を踏まえ、再発防止策の提言を行う。

(3) その他当委員会が必要と認めた調査対象事項の調査を行う。

〔適時開示〕

 

株式会社アイセイ薬局の概要

株式会社アイセイ薬局(以下「アイセイ薬局」と略称する)は、1984(昭和59)年9月創業。調剤薬局をチェーン展開する。2011(平成23)年12月JASDAQ株式上場。連結売上高48,788百万円、連結経常利益752百万円(数字はいずれも平成26年3月期)。従業員数1,727名。本店所在地、東京都千代田区。東京証券取引所JASDAQ上場。

 

調査報告書のポイント

1 調査に至った経緯――証券取引等監視委員会による開示検査

調査報告書冒頭に掲げられた「当委員会設置の経緯」によれば、アイセイ薬局は、証券取引等監視委員会開示検査課による金融商品取引法第26条に基づく開示検査を受け、過去の一部の工事請負契約、土地賃貸借契約及び不動産売買契約等に基づく取引(以下「本件疑義取引」という)につき、会計処理の適正性に関し疑義を呈された。

これを受けて、アイセイ薬局は、本件疑義取引に係る事実解明及び会計処理の適正性に係る事実解明を目的として、平成26年11月28日に取締役会を開催し、アイセイ薬局と利害関係を有しない中立・公正な外部の専門家から構成される第三者委員会を設置することを決議した。

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連載目次

会計不正調査報告書を読む

第1回~第150回 ※クリックするとご覧いただけます。

第151回~

筆者紹介

米澤 勝

(よねざわ・まさる)

税理士・公認不正検査士(CFE)

1997年12月 税理士試験合格
1998年2月 富士通サポートアンドサービス株式会社(現社名:株式会社富士通エフサス)入社。経理部配属(税務、債権管理担当)
1998年6月 税理士登録(東京税理士会)
2007年4月 経理部からビジネスマネジメント本部へ異動。内部統制担当
2010年1月 株式会社富士通エフサス退職。税理士として開業(現在に至る)

【著書】

・『新版 架空循環取引─法務・会計・税務の実務対応』共著(清文社・2019)

・『企業はなぜ、会計不正に手を染めたのか-「会計不正調査報告書」を読む-』(清文社・2014)

・「企業内不正発覚後の税務」『税務弘報』(中央経済社)2011年9月号から2012年4月号まで連載(全6回)

【寄稿】

・(インタビュー)「会計監査クライシスfile.4 不正は指摘できない」『企業会計』(2016年4月号、中央経済社)

・「不正をめぐる会計処理の考え方と実務ポイント」『旬刊経理情報』(2015年4月10日号、中央経済社)

【セミナー・講演等】

一般社団法人日本公認不正検査士協会主催
「会計不正の早期発見
――不正事例における発覚の経緯から考察する効果的な対策」2016年10月

公益財団法人日本監査役協会主催
情報連絡会「不正会計の早期発見手法――監査役の視点から」2016年6月

株式会社プロフェッションネットワーク主催
「企業の会計不正を斬る!――最新事例から学ぶ,その手口と防止策」2015年11月

 

関連書籍

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