公開日: 2026/07/30 (掲載号:No.679)
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〔会計不正調査報告書を読む〕 【第189回】バリュークリエーション株式会社「特別調査委員会調査報告書(公表版)(2026年5月7日付)」

筆者: 米澤 勝

〔会計不正調査報告書を読む〕

【第189回】

バリュークリエーション株式会社

「特別調査委員会調査報告書(公表版)(2026年5月7日付)」

 

税理士・公認不正検査士(CFE)
米澤 勝

 

【バリュークリエーション株式会社特別調査委員会による調査の概要】

【適時開示】

【特別調査委員会の構成】

【委員長】

大下良仁(弁護士 善国寺坂法律事務所)

【委 員】

渡辺 治(弁護士・公認不正検査士 新樹法律事務所)

後藤幸男(公認会計士・税理士 後藤公認会計士事務所)

【調査補助者】

立神悠樹(公認会計士)

藤居幸祐(税理士・公認不正検査士 レイファーストアドバイザリー株式会社)

〔調査期間〕

2026年2月17日から同年5月7日まで

〔特別調査委員会による調査の目的〕

(1) ジー・プラン株式会社との取引(本件取引)の事実関係の解明

(2) 上記調査の結果、財務諸表への影響の有無および影響額の検討

(3) 本件取引に類似する事案の有無の確認

(4) 本件取引が生じた原因の分析および再発防止策の提言

(5) その他、特別調査委員会が必要と認めた事項

〔調査結果〕

 

【バリュークリエーション株式会社の概要】

バリュークリエーション株式会社(以下、「バリュークリエーション」と略称する)は、2008年4月設立。マーケティングDX事業、不動産DX事業を主たる事業とする。

売上高3,127百万円、経常損失△74百万円、当期純損失△260百万円、資本金52百万円、従業員数66人。代表取締役社長の新谷晃人氏及びその資産管理会社である合同会社ひまわりが発行済み株式の61.48%を所有している(いずれも2026年2月期有価証券報告書による)。

本店所在地は東京都渋谷区。2023年11月、東京証券取引所グロース市場上場。主幹事証券会社はSBI証券。会計監査人は、2022年2月期からESネクスト有限責任監査法人。

 

【特別調査委員会による調査報告書の概要】

1 特別調査委員会設置の経緯

バリュークリエーションは、2018年以降、KDDI株式会社(以下「KDDI」という)の子会社であるジー・プラン株式会社(以下「ジー・プラン」という)との間で、ジー・プランを上流広告代理店とし、下流の広告代理店(広告出稿等は行わず、更に下流の広告掲載を行う法人や個人アフィリエイターに広告出稿等を依頼する広告代理店)又は掲載代理店(広告の掲載等を担う広告代理店)との仲介取引を行っていた(以下、「本件ジー・プラン取引」と、本件ジー・プラン取引のうち、バリュークリエーションが行った仲介取引を「本件取引」と総称する)。ただし、バリュークリエーションとして、本件ジー・プラン取引に関与した上流、下流の取引先を全て把握している訳ではなく、また、実在する取引であるという前提ではなかった。

ところが、KDDIによる2026年1月14日及び同年2月6日付けの適時開示や記者会見等においてジー・プランの広告代理事業における不適切な架空取引の疑いが判明したことが公表され、また、同年2月18日にオンラインメディア配信された配信記事において、ジー・プランの広告代理事業において架空取引が行われ、その取引にバリュークリエーションも関与していることが掲載されたことにより、本件取引の実在性について疑義が生じた。

バリュークリエーションは、2026年2月17日、本件疑義における会計処理に関する事実関係の調査、業績への影響の把握及び原因の究明が必要であると判断し、中立・公正かつ独立した調査を行うため、当社と利害関係を有しない外部専門家によって構成される特別調査委員会を設置し、調査を実施することとした。

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〔会計不正調査報告書を読む〕

【第189回】

バリュークリエーション株式会社

「特別調査委員会調査報告書(公表版)(2026年5月7日付)」

 

税理士・公認不正検査士(CFE)
米澤 勝

 

【バリュークリエーション株式会社特別調査委員会による調査の概要】

【適時開示】

【特別調査委員会の構成】

【委員長】

大下良仁(弁護士 善国寺坂法律事務所)

【委 員】

渡辺 治(弁護士・公認不正検査士 新樹法律事務所)

後藤幸男(公認会計士・税理士 後藤公認会計士事務所)

【調査補助者】

立神悠樹(公認会計士)

藤居幸祐(税理士・公認不正検査士 レイファーストアドバイザリー株式会社)

〔調査期間〕

2026年2月17日から同年5月7日まで

〔特別調査委員会による調査の目的〕

(1) ジー・プラン株式会社との取引(本件取引)の事実関係の解明

(2) 上記調査の結果、財務諸表への影響の有無および影響額の検討

(3) 本件取引に類似する事案の有無の確認

(4) 本件取引が生じた原因の分析および再発防止策の提言

(5) その他、特別調査委員会が必要と認めた事項

〔調査結果〕

 

【バリュークリエーション株式会社の概要】

バリュークリエーション株式会社(以下、「バリュークリエーション」と略称する)は、2008年4月設立。マーケティングDX事業、不動産DX事業を主たる事業とする。

売上高3,127百万円、経常損失△74百万円、当期純損失△260百万円、資本金52百万円、従業員数66人。代表取締役社長の新谷晃人氏及びその資産管理会社である合同会社ひまわりが発行済み株式の61.48%を所有している(いずれも2026年2月期有価証券報告書による)。

本店所在地は東京都渋谷区。2023年11月、東京証券取引所グロース市場上場。主幹事証券会社はSBI証券。会計監査人は、2022年2月期からESネクスト有限責任監査法人。

 

【特別調査委員会による調査報告書の概要】

1 特別調査委員会設置の経緯

バリュークリエーションは、2018年以降、KDDI株式会社(以下「KDDI」という)の子会社であるジー・プラン株式会社(以下「ジー・プラン」という)との間で、ジー・プランを上流広告代理店とし、下流の広告代理店(広告出稿等は行わず、更に下流の広告掲載を行う法人や個人アフィリエイターに広告出稿等を依頼する広告代理店)又は掲載代理店(広告の掲載等を担う広告代理店)との仲介取引を行っていた(以下、「本件ジー・プラン取引」と、本件ジー・プラン取引のうち、バリュークリエーションが行った仲介取引を「本件取引」と総称する)。ただし、バリュークリエーションとして、本件ジー・プラン取引に関与した上流、下流の取引先を全て把握している訳ではなく、また、実在する取引であるという前提ではなかった。

ところが、KDDIによる2026年1月14日及び同年2月6日付けの適時開示や記者会見等においてジー・プランの広告代理事業における不適切な架空取引の疑いが判明したことが公表され、また、同年2月18日にオンラインメディア配信された配信記事において、ジー・プランの広告代理事業において架空取引が行われ、その取引にバリュークリエーションも関与していることが掲載されたことにより、本件取引の実在性について疑義が生じた。

バリュークリエーションは、2026年2月17日、本件疑義における会計処理に関する事実関係の調査、業績への影響の把握及び原因の究明が必要であると判断し、中立・公正かつ独立した調査を行うため、当社と利害関係を有しない外部専門家によって構成される特別調査委員会を設置し、調査を実施することとした。

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連載目次

会計不正調査報告書を読む

第1回~第150回 ※クリックするとご覧いただけます。

第151回~

筆者紹介

米澤 勝

(よねざわ・まさる)

税理士・公認不正検査士(CFE)

1997年12月 税理士試験合格
1998年2月 富士通サポートアンドサービス株式会社(現社名:株式会社富士通エフサス)入社。経理部配属(税務、債権管理担当)
1998年6月 税理士登録(東京税理士会)
2007年4月 経理部からビジネスマネジメント本部へ異動。内部統制担当
2010年1月 株式会社富士通エフサス退職。税理士として開業(現在に至る)

【著書】

・『新版 架空循環取引─法務・会計・税務の実務対応』共著(清文社・2019)

・『企業はなぜ、会計不正に手を染めたのか-「会計不正調査報告書」を読む-』(清文社・2014)

・「企業内不正発覚後の税務」『税務弘報』(中央経済社)2011年9月号から2012年4月号まで連載(全6回)

【寄稿】

・(インタビュー)「会計監査クライシスfile.4 不正は指摘できない」『企業会計』(2016年4月号、中央経済社)

・「不正をめぐる会計処理の考え方と実務ポイント」『旬刊経理情報』(2015年4月10日号、中央経済社)

【セミナー・講演等】

一般社団法人日本公認不正検査士協会主催
「会計不正の早期発見
――不正事例における発覚の経緯から考察する効果的な対策」2016年10月

公益財団法人日本監査役協会主催
情報連絡会「不正会計の早期発見手法――監査役の視点から」2016年6月

株式会社プロフェッションネットワーク主催
「企業の会計不正を斬る!――最新事例から学ぶ,その手口と防止策」2015年11月

 

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