公開日: 2026/09/03 (掲載号:No.684)
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〔会計不正調査報告書を読む〕 【第191回】株式会社はてな「特別調査委員会調査報告書(開示版)(2026年7月17日付)」

筆者: 米澤 勝

〔会計不正調査報告書を読む〕

【第191回】

株式会社はてな

「特別調査委員会調査報告書(開示版)(2026年7月17日付)」

 

税理士・公認不正検査士(CFE)
米澤 勝

 

【株式会社はてな特別調査委員会による調査の概要】

【適時開示】

【特別調査委員会の構成】

【委員長】

中西和幸(弁護士・公認不正検査士 田辺総合法律事務所)

【委 員】

小池赳司(公認会計士 株式会社 foxcale)

辻さちえ(公認会計士・公認不正検査士 株式会社ビズサプリ)

【調査補助者】

田辺総合法律事務所

弁護士 田中瑛生、弁護士・公認不正検査士 若原拓哉

株式会社 foxcale

井出聡、穂積高之

株式会社ビズサプリ

公認会計士・公認不正検査士 梅村和弘

〔調査期間〕

2026年5月7日から同年7月17日まで

〔特別調査委員会による調査の目的〕

(1) 本事案に関する事実関係の調査

(2) コーポレート・ガバナンス、内部統制、監査体制及びその他必要な事項についての調査

(3) 本事案が生じた原因の分析と再発防止策の提言

〔調査結果〕

 

【株式会社はてなの概要】

株式会社はてな(以下、「はてな社」と略称する)は、2001年7月設立。設立時の社名は、有限会社はてな。2004年2月、株式会社に改組。2016年2月、東京証券取引所マザーズ市場に上場。インターネット関連事業を主たる事業とする。

売上高3,794百万円、経常利益339百万円、資本金250百万円。従業員数217人。創業者で現取締役(非常勤)の近藤淳也氏が発行済み株式の32.66%を所有している(いずれも2025年7月期有価証券報告書による)。本店所在地は東京都港区。東京証券取引所グロース市場上場。

会計監査人は、2024年10月25日まで有限責任あずさ監査法人東京事務所(以下、「あずさ監査法人」という)、その後、太陽有限責任監査法人東京事務所(以下、「太陽監査法人」という)。

 

【特別調査委員会による調査報告書の概要】

1 特別調査委員会設置の経緯

はてな社は、2026年4月21日、取引先銀行から不審な送金が行われているとの連絡を受けて確認したところ、4月20日及び21日に、はてな社従業員のアカウントより、はてな社の銀行預金口座から外部の銀行口座へ最大約11億円の送金が実行されていたこと(以下、「本事案」という)を確認した。

はてな社は、被害確認後、警察に被害を相談するとともに、関係金融機関に対して事故を報告し、被害回復へ向けた措置を講じることと併せて、代表取締役社長である栗栖義臣氏(以下、「栗栖社長」という)を本部長とする対策本部を設置し、捜査機関の捜査に全面的に協力するとともに、はてな社から独立した立場の外部専門家(弁護士等)による事実関係の調査を開始した。

はてな社は、対策本部による社内調査を進めた結果、本事案の流出金額の大きさ及び事案の性質に鑑み、事実関係の解明、原因分析及び再発防止策の策定において、調査の独立性及び客観性を高め、ステークホルダーに対する説明責任を果たすことが不可欠であると判断し、5月7日開催の臨時取締役会で特別調査委員会を設置することを決議した。

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〔会計不正調査報告書を読む〕

【第191回】

株式会社はてな

「特別調査委員会調査報告書(開示版)(2026年7月17日付)」

 

税理士・公認不正検査士(CFE)
米澤 勝

 

【株式会社はてな特別調査委員会による調査の概要】

【適時開示】

【特別調査委員会の構成】

【委員長】

中西和幸(弁護士・公認不正検査士 田辺総合法律事務所)

【委 員】

小池赳司(公認会計士 株式会社 foxcale)

辻さちえ(公認会計士・公認不正検査士 株式会社ビズサプリ)

【調査補助者】

田辺総合法律事務所

弁護士 田中瑛生、弁護士・公認不正検査士 若原拓哉

株式会社 foxcale

井出聡、穂積高之

株式会社ビズサプリ

公認会計士・公認不正検査士 梅村和弘

〔調査期間〕

2026年5月7日から同年7月17日まで

〔特別調査委員会による調査の目的〕

(1) 本事案に関する事実関係の調査

(2) コーポレート・ガバナンス、内部統制、監査体制及びその他必要な事項についての調査

(3) 本事案が生じた原因の分析と再発防止策の提言

〔調査結果〕

 

【株式会社はてなの概要】

株式会社はてな(以下、「はてな社」と略称する)は、2001年7月設立。設立時の社名は、有限会社はてな。2004年2月、株式会社に改組。2016年2月、東京証券取引所マザーズ市場に上場。インターネット関連事業を主たる事業とする。

売上高3,794百万円、経常利益339百万円、資本金250百万円。従業員数217人。創業者で現取締役(非常勤)の近藤淳也氏が発行済み株式の32.66%を所有している(いずれも2025年7月期有価証券報告書による)。本店所在地は東京都港区。東京証券取引所グロース市場上場。

会計監査人は、2024年10月25日まで有限責任あずさ監査法人東京事務所(以下、「あずさ監査法人」という)、その後、太陽有限責任監査法人東京事務所(以下、「太陽監査法人」という)。

 

【特別調査委員会による調査報告書の概要】

1 特別調査委員会設置の経緯

はてな社は、2026年4月21日、取引先銀行から不審な送金が行われているとの連絡を受けて確認したところ、4月20日及び21日に、はてな社従業員のアカウントより、はてな社の銀行預金口座から外部の銀行口座へ最大約11億円の送金が実行されていたこと(以下、「本事案」という)を確認した。

はてな社は、被害確認後、警察に被害を相談するとともに、関係金融機関に対して事故を報告し、被害回復へ向けた措置を講じることと併せて、代表取締役社長である栗栖義臣氏(以下、「栗栖社長」という)を本部長とする対策本部を設置し、捜査機関の捜査に全面的に協力するとともに、はてな社から独立した立場の外部専門家(弁護士等)による事実関係の調査を開始した。

はてな社は、対策本部による社内調査を進めた結果、本事案の流出金額の大きさ及び事案の性質に鑑み、事実関係の解明、原因分析及び再発防止策の策定において、調査の独立性及び客観性を高め、ステークホルダーに対する説明責任を果たすことが不可欠であると判断し、5月7日開催の臨時取締役会で特別調査委員会を設置することを決議した。

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連載目次

会計不正調査報告書を読む

第1回~第150回 ※クリックするとご覧いただけます。

第151回~

筆者紹介

米澤 勝

(よねざわ・まさる)

税理士・公認不正検査士(CFE)

【略歴】

1997年12月 税理士試験合格
1998年2月 富士通サポートアンドサービス株式会社(現社名:エフサステクノロジーズ株式会社)入社。経理部配属(税務、債権管理担当)
1998年6月 税理士登録(東京税理士会)
2007年4月 経理部からビジネスマネジメント本部へ異動。内部統制担当
2010年1月 税理士として独立開業(現在に至る)
2016年6月 株式会社ITFSソリューションズ監査役就任(現任)
2022年4月 浦和大学社会学部非常勤講師(2025年9月まで)
2023年4月 一般社団法人GBL研究所監事就任(現任)

【著書】

・『新版 架空循環取引─法務・会計・税務の実務対応』共著(清文社・2019)

・『企業はなぜ、会計不正に手を染めたのか-「会計不正調査報告書」を読む-』(清文社・2014)

【寄稿】

・Profession Journal「会計不正調査報告書を読む」「租税争訟レポート」を連載中

・「開示検査事例集から見る有価証券報告書虚偽記載の実態」『Disclosure & IR』(2024年11月号、宝印刷)

・「CFEの視点から見る不正の現場と兆候の検知」(全2回)『会計・監査ジャーナル』(2020年1月号及び2月号、日本公認会計士協会)

・(インタビュー)「会計監査クライシスfile.4 不正は指摘できない」『企業会計』(2016年4月号、中央経済社)

【セミナー・講演等】

会計検査院主催の内部監査業務講習会に登壇
「不正行為と内部監査――不正防止対策と事例研究を中心に」(2016年から年2回開催、現在も継続中)

日本公認会計士協会全国研修会に登壇
2022年10月「会計不正の防止・早期発見策」
2020年10月「公表事例で検証する会計不正の早期発見と再発防止策」

公益財団法人日本監査役協会主催
情報連絡会「不正会計の早期発見手法――監査役の視点から」2016年6月

 

関連書籍

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