〔会計不正調査報告書を読む〕
【第85回】
テラ株式会社
「第三者委員会調査報告書(2018年9月12日付)」
税理士・公認不正検査士(CFE)
米澤 勝
【第三者委員会の概要】
〔適時開示〕
- 2018(平成30)年8月10日
「第三者委員会設置及び平成30年12月期第2四半期決算発表延期に関するお知らせ」
〔第三者委員会〕
【委員長】
白井 真 (弁護士)
【委 員】
矢田 悠 (弁護士)
那須 美帆子(公認会計士)
調査補助者として、光和総合法律事務所所属の弁護士3名、森・濱田松本法律事務所所属の弁護士10名、PwCビジネスアシュアランス合同会社の公認会計士ら26名を選任している。
〔調査期間〕
2018(平成30)年8月10日から9月12日まで
〔調査の目的〕
① 本件問題に係る事実関係の調査
② 本件問題に類似する問題の存否及び事実関係の調査
③ 上記①及び②で確認された事実関係に関する原因分析及び再発防止策の提言
④ その他、当委員会が必要と認めた事項
〔適時開示(調査結果)〕
- 2018(平成30)年9月13日
「第三者委員会の調査報告書受領に関するお知らせ」
「代表取締役の異動に関するお知らせ」 - 同年10月3日
「9月13日開示に係る当社第三者委員会調査報告書の訂正及び補足説明」 - 同年10月16日
「9月13日開示に係る当社第三者委員会調査報告書の補足説明(その2)」 - 同年11月14日
「特別損失(特別調査費用)の計上に関するお知らせ」
【テラ株式会社の概要】
テラ株式会社(以下「テラ」と略称する)は、2004(平成16)年6月、樹状細胞ワクチン療法の研究開発及びそれに基づく新たな医療支援サービスの提供を目的として設立。細胞医療、医療支援及び医薬品事業を行っている。資本金2,084百万円、売上高957百万円、経常損失261百万円、従業員数29名(数字はいずれも平成29年12月期)。連結ベースでは平成25年12月期から5期連続して経常損失を計上している。本店所在地は東京都新宿区。JASDAQ上場。
【調査報告書の概要】
1 第三者委員会設置の経緯
2018(平成30)年8月10日付の「第三者委員会設置及び平成30年12月期第2四半期決算発表延期に関するお知らせ」の中で、テラは、設置の経緯について、以下の2点につき、代表取締役を除く取締役及び監査役会から、深度ある調査の必要性を指摘されたため、と説明している。
この記事全文をご覧いただくには、プロフェッションネットワークの会員(プレミアム
会員又は一般会員)としてのログインが必要です。
通常、Profession Journalはプレミアム会員専用の閲覧サービスですので、プレミアム
会員のご登録をおすすめします。
プレミアム会員の方は下記ボタンからログインしてください。
プレミアム会員のご登録がお済みでない方は、下記ボタンから「プレミアム会員」を選択の上、お手続きください。